注文住宅の契約では契約書に添えて契約約款がついてきます。しかしこれは契約書以上に難解な文章で書かれています。難解にしているのは、いわずと知れた「責任逃れ」のための対策なのです。つまり、オブラードに包んで分かりにくく書いておき、問題起こったときに逃げやすくしているのです。したがってすべての項目について、「問題が起きたのは当社の責任ではない」という結論に達するように書かれているのです。でも疑問点があれば、そのまま放置していてはいけません。早速営業マンにその点を伝え、協議する必要があります。あいにく契約約款は契約書のような変更が効きませんから、協議で決まったことは別紙に覚書として残しておく必要があります。

工期が遅れたときのペナルティについての覚書を残しておく

ハウスメーカーから渡された契約約款には工期の遅れについては「何がしのペナルティを支払う」とは書かれています。しかし、保障の金額は極めて低く、たいていは1日の遅れに対して1万円程度でしかありません。これぐらいの保障だと、仮にホテル住まいをしなければならなくなった場合だと、じゅうぶんな額とは言えず、割の合わない金額と言えます。工期の遅れは施主にいろんな損失をもたらすことが予想されます。例えば住んでいる家の売り渡しの契約をしている場合には、相手への引渡しが遅れれば損害賠償を請求されるかもしれません。また予定していたローン減税が受けられなくなることもあるかもしれません。こうしたことが起こると約款にあるわずかな保障ではまかないきれるはずがありません。これを防ぐためには、先ほども触れたように、約款の規定以外に、損害賠償に対する覚書を交わしておくことが絶対に必要です。この場合ハウスメーカー側が難色を示すことも考えられますが、その場合でも安易にゆずることなく、契約を盾にしても頑張るべきです。